マイカーでのアクセスには、河原沢を縦断する幹線から、龍頭神社わきの枝道へ入っていきます。
右の駐車場へ出られれば正解。
車で乗り込めるのはここまで。
ここからは徒歩で、アプローチします。 |
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ちなみにこの駐車場の片隅には、滾々と湧き出る水場があります。
残念ながら、この水は飲用ではないとのこと。
この日は台風の翌日だったためか、勢いよく流れていました。 |
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右のような杉林の道が入り口です。
「さあ、冒険の始まりだワン!」…と犬が言いたかったかどうか、定かではありませんが。 |
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杉林はすぐに終わり、真新しい丸木橋が見えてきます。
今の橋がかかる前は、ここはどうなっていたのでしょうか。 |
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この吊り橋はワイヤーがふんだんに使ってあり、先日の台風くらいではビクともしなかったようです。
床板は最低限しか張っていないようで、高所恐怖症の方なら目も眩むような境地を味わえることでしょう。
わが犬は鈍感らしく、何も考えないで橋をさっさと渡って行きました。 |
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橋から見下ろすと左のような感じです。
はるか眼下に渓谷が見渡せます。
ちょうどこの辺にはいくつかの滝があり、眺望は最高です。
高い橋ができると、すぐに飛び降り自殺を図る人が現れたものですが、ここではそういうことは止めてほしいなあ。 |
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橋を越えると、しゃれた造りの階段があります。
ここを登ると、本格的なトレイルの開始です。 |
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台風の翌日の山道は、すべてが洗い流されていて新鮮な雰囲気がします。
おまけに天気もよかったので、日差しの中で落ち葉も苔も、輝くような光彩を放っていました。 |
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山道は、沢沿いに続いていきます。
見下ろすと清冽な谷水が目を楽しませてくれます。
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岩場がかなり多く、幾つもの滝を見つけることができます。
この日、もう少し下流の川になると、増水して泥色の濁流になっていたのですが、ここの清流はまったく濁っていません。 |
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むしろ水量が普段より増しているらしく、ドウドウと流れる水が迫力でした。
水が激しく流れるところでは、マイナスイオンが発生する(レナード効果)ので爽快な気分になる、とのことですが本当でしょうか。
流れる水を眺めているだけでも、気分が向上することは確かですが。 |
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途中、面白い橋がありました。
川の中にある岩を使って、二本の異なる造りの橋が渡してあります。
巨大でシンプルな構造を追求するのが現代建築技術の特徴ですが、人間には複雑で変化に富んだものを好む一面もあります。
少なくとも、トレイルは変化があればあるほど楽しいものです。
また、そういった変化を「ランドマーク」として、記憶にインプットしていくのが、人間の本能なのだそうです。 |
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この日は、ついに魚影を見ることができませんでした。
秩父の渓流なら、ヤマメ・アマゴ・イワナがお馴染みの顔ですが、暴風雨に流されてしまったのでしょうか。
それとも、普段はそんなに水量のない沢なのかもしれません。
魚影だけでなく、リスや野ウサギなどの小動物の姿もありませんでした。
人間のように、のんきに散歩しているどころではないのかもしれません。 |
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秩父あたりの沢は、夏場は水量が豊富なのですが、降雨量の少ない冬になると、非常に水量が減ってきます。
この尾の内沢については冬場に来たことはないので、どうなのかは分かりませんが、もしこの谷水が枯渇しそうなほどに少なくなったら、さびしい風景になることでしょう。 |
山道はところどころ土砂で埋没しているので、樹木に結わえつけられたピンクのリボンを目印に、道を探り当てながら進んでいきます。
こういった道では、4本足を持つ犬の走破性が際立ちます。
犬が本気で走り出したら、人間の足では絶対に追いつけません。
それにしても、このトレイルはどこまで続くのか…。
ところが、この先、あっと驚く結末が待っていたのです! |
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…なんと、橋が流されていました。
前日の台風の仕業でしょうか。
飛び越えて渡りたくても、この水量ではやや危険が予想されます。
自然の中では、危険は用心深く避けることが鉄則。
自分だけでなく、他人にも多大な迷惑をかけることになりかねません。
この日は、ここで引き返すことにしました。 |
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同じ道を辿って帰ったので、また丸木橋を渡りました。
やはり、この橋からの眺望がもっとも見ごたえがあります。
もう数週間後に来れば、きっとすばらしい紅葉がみられるのではないでしょうか。 |
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駐車場の片隅に、看板がありました。
道もよく整備されていて、かといって手を加えすぎでもなく、良いトレイルだったという印象があります。
観光客があまりたくさん来るようになると、大自然の静寂が破られ、ゴミやヒューマン・インパクトで環境が荒れてしまいます。
逆に観光客が来なければ、公園はさびれてしまい、管理の手も及ばなくなってしまいます。
このあたりのバランスは、難しいものです。 |
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